借金返済のコツとは?債務整理を使う前に知っておきたいこと
債務整理の前に考えたいこと
多額の借金などが支払えなくなったときに、借金を減額したり、支払期間や金額に猶予を持たせたりすることで、借金を返しやすくする債務整理。債務整理には、過払い金請求、任意整理、民事再生、自己破産の4つの方法がありますが、メリットもあればデメリットもあります。債務整理の前に、借金の現状を把握することが大切です。
借金の現状を知ることから始める
現在の借金の現状をしっかりと把握することが借金返済のコツのひとつです。自分が抱える借金の残債を割り出して、どの消費者金融やクレジットカード会社にいくらの支払いをしているのかを1円単位まで計算してみます。そして、借金を全額返済する場合の総額と、いつまでかかるのかもきちんと割り出しておきます。
借金の年利を知る
多くの消費者金融やクレジットカード会社から借り入れをした場合の年利は、15~18%が標準です。この利息率で100万円を借りたとします。その場合、年利が18%だとしたら118万円を返せば終わりではありません。多くの場合はかなりの利息を支払うことになります。
100万円を36ヶ月で返済した場合は、利息は264,207円となります。実際に返済する借金の年利をきちんと知って現状を把握することも、借金返済のコツです。
収支バランスを知るために家計簿をつける
自分自身の収入と支出のバランスをチェックするためにも、月ごとの家計簿をつけてみてください。日頃なんとなく使っていたお金の流れがはっきりわかると、この部分を節約できるとか、外食は少なめになどの計画も立てやすくなります。無料の家計簿アプリなども利用しながら家計簿をつけてみると、お金の大事さを再認識できるかもしれません。
実際に返済できるかどうかを見極める
借金返済の計画を見直すコツで重要なのは「元金を着実に減らす」ということです。金利が高い借り入れや残債が少なくなっていて完済が近い借金から着実に返済する計画をたてます。ボーナスなど定期の収入以外の臨時収入があったときに、繰り上げ返済をするのもおすすめです。無理のないように返済計画を立てなおかつ元金を減らすのがコツになります。
おまとめローンってどんなもの?
おまとめローンの借り換えなどの言葉を聞くと、借金が楽に返せるようなイメージが沸くかもしれません。実はおまとめローンは、月々の返済額を減らす代わりに借金返済にかかる期間と利息が逆に増えるということを知っておきましょう。
どうしてもおまとめローンを利用する場合は、月々の返済額を減額しないのが返済のコツのひとつです。
相続で親の借金を背負いたくない!相続放棄の方法とは?
親の借金が自分の身にふりかかったときの対応とは?
自分の親が亡くなり遺産を相続するときに気をつけたいのが、故人の財産の中に、子に知らされていない借金(負債)が残されていないかどうかをチェックしましょう。その上で、遺産の中に借金がない場合や、負債自体が数万円程度のもので大きな負担にならずに済む場合は「単純承認」の手続きをします。
遺産のプラスとマイナスがどの程度なのかすぐに判断できない場合は「限定承認」の手続きを取ります。負債額が想像以上に大きく数百万円という単位で、すでに自分自身にも借金があったりする場合など、どうすればいいのでしょう?
マイナスの遺産には相続放棄で対応する
親が残してくれた遺産ながら、プラスがなく負債ばかり。しかもその金額が数百万円にもなると、そのまま引き継ぐのは困難という場合が多いでしょう。そんなときに利用できるのが「相続放棄」というシステムです。相続放棄の手続きは、自分が相続人に指定されることがわかってから3ヵ月以内という期限が決められています。
これは、故人が亡くなってから起算するものではなく、本人が知ってからの期間です。例えば、半年前に親以外の遠方の親戚が亡くなり、実は自分が相続人に指定されていたことを知ったのは最近になってからという場合はそれを知った日から3ヵ月以内の手続きが必要となります。
具体的な相続放棄の方法とは?
具体的な相続放棄に必要な書類は、相続放棄申述書、相続放棄する本人の戸籍謄本、被相続人(故人)の住民票除票あるいは戸籍附票に、収入印紙800円分が必要となります。相続放棄申述書は、裁判所に備え付けのものがあるほか、ホームページからのダウンロードも可能です。
相続放棄という方法があるとはいえ、自分が故人になった際に次の世代に借金を引き継ぐことがないように借金を残さないというのも大切なポイントです。

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